詩客 自由詩時評

月1回 第3土曜日更新

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

自由詩時評第183回 生きてる匂いがして食欲がわいてくる詩集- 筏丸けいこ『モリネズミ』 作田 教子

両手にすっぽりと入るサイズが好きだ。かばんに入れて持ち歩ける大きさと薄さを備えている。筏丸けいこ『モリネズミ』。表紙やカットには彼女が敬愛する漫画家の山松ゆうきちさんの漫画が使われている。それがこの詩集にぴったりでうれしくなる。 詩集を読み…

自由詩時評第182回 タナトスが待機して、そこで旋回して—野村喜和夫『久美泥日誌』 駒ヶ嶺 朋乎

野村喜和夫『久美泥日誌』書肆山田2015年。野村氏作品であるので、一冊まるごと世界観の完成された、長編詩である。 あの中原中也でさえ、書いているではないか-むかし私は思っていたものだった、恋愛詩なんてくだらないものだと、 (10頁) 野村喜和夫氏の…